*

外壁のシーリング劣化?施工不良?

最近はモルタル仕上げの上に塗装壁よりサイデング仕上げのお家が増えてきました。
それに伴ってホームインスぺクションでもサイデング壁が増えて来ました。

サイデイングも基材となる石綿板等の上に塗装されているので
モルタル上の塗装と同じく塗装がチョーキング現象などの劣化が始まると
基材自体の劣化につながるので、診断内容としては同じです。

違うところがジョイントのシーリングの状態です。

2020-06-07 10.49.36

写真のようにめくれてしまっている事も多く見られます。
これはシーリングの劣化の一例ですが、施工不良の可能性もあります。

施工の時にバックアップ材や、プライマー等の処理を怠ったり、作業そのものを省くと3-4年で出てくる可能性があります。

シーリングの劣化で写真の様にめくれても下地も防水がされていれば、すぐに雨漏にはなりませんが
そのままほおっておくことは危険です。早い目のメンテナンスをお勧めします。

また一般的にはサイデイングの寿命よりシーリングの寿命が早く来ることが多いので
メンテナンスのタイミングが難しいです。

個人的には立地条件や性能によりますが
サイデングは最近はメーカー10年保証なので15年前後
シーリングは10年くらいからメンテのタイミングが始まると考えています。

それよりはやくすすめるセールストークには気をつけてください。
現に私は瑕疵や欠陥、施工不良以外にこれより先に塗装やシーリングのうち替えをしたことありません。

インスペクターとしてアドバイスを求めらた場合は
方角や劣化状態、またお家のメンテナンス計画によってアドバイスが変わります。

訪問型のリフォーム会社のセールスが来ると、危険性を強調してあおったりしますが
ホームインスペクター等の第三者的な専門家に相談してください。

長いお付き合いで、長期的に相談できる工務店や建設会社でも良いと思います。

お家は短いスパンでなくて、長期の計画考えるようにしましょう。

ホームインスぺクション京都
住宅診断京都
公認ホームインスペクター
松田貞次

関連記事

空き家対策措置法ってなに?

昨夜京都市の空き家対策の助成についての説明を聞きに行ってきました。 はっきり言って、まだまだ本気で

記事を読む

気密測定をしてみました!

ホームインスぺクション(住宅診断)をしていると 耐震についての話しが多かったのですが こ

記事を読む

インスペクションの道具①

ホームインスペクション(住宅診断)を行うに為に多くの道具を使います。 一般的には目視が

記事を読む

便器移乗台作成

お客様は学生で初めて自宅をリフォームさせて頂いた時からのご縁 就職で東京におられたが今回帰ってこら

記事を読む

インスペクション説明 動画 床下編 

私が参画しているIK インスペクション関西で動画を作成しました。 ホームインスぺクションはどんな所

記事を読む

住宅ローン減税を受けるには省エネ性能が必須に!

建築物省エネ法改正により 2025年4月より住宅・非住宅の新築時には 仕

記事を読む

伝統技術 曳家さんに学ぶ事

1月27日に宇治は平等院近くで有限会社曳家岡本の岡本直也氏がお仕事をされていると言う事で 現場

記事を読む

エアコンの穴からの漏水

中古住宅で良く注意をして見ると この様な事例は良く見る事が出来ます。 未熟なホームインス

記事を読む

長期優良化リフォームインスペクションにも対応

私は思うところもあり日本ホームインスぺクターズ協会の 長期優良化リフォームインスペクターの登録をし

記事を読む

診断事例・・窓周りからの水の侵入

既に御購入後のメンテナンス計画の為のホームインスぺクションの依頼でした。 購入はしたが家の

記事を読む

PAGE TOP ↑